2024

スペイン語翻訳者/村岡直子さん

プロフィール


村岡直子(@muraokanaoko

千葉市幕張町

兵庫県丹波市

ニャンドゥティ(見るだけ。習ってみましたが、見事に挫折しました)/カンテ・フラメンコ(聴くだけ。これも少し習いましたが、到底ものになりませんでした)

吾以外皆我師

和食全般とスペイン料理(トルティージャ、
クロケタ・カセラ、エンサラダ・ルサ等々)

『ウィスキー』(ウルグアイ映画)、『ストレート・トゥ・ヘル』(スペインのアルメニアで撮影され、ジョー・ストラマーはじめロックミュージシャンが多数出演したカルト的映画)、『マカロニ』(イタリア映画)、『サムサフィ』(フランス映画)、『バッファロー’66』(米国映画)

フリーランス生活で、休日と平日の境目はぼやけています……。逆に、行きたい美術展の終了が迫ってたら、無理やりその日を休日にしたりします。


活動紹介


始めた時期

初めての訳書(共訳)が出たのが2013年。スペイン語自体は、大学時代に行ったヨーロッパ旅行で興味を抱き、ほかの仕事をしながらだらだら続けてました。
 

きっかけ

書籍翻訳に結びついたのはトライアル応募。
 

活動に対する思い

誇れるような経歴もなにもないわたしが、なんだかんだでスペイン語に関する仕事をずっとできていられることにひたすら感謝です。
 

大変だと感じること

正確に訳すのは大前提として、この訳しかたで「ほんとに作者の言いたいことを伝えられているのか?」と迷うとき、ひしひしと責任の重さを感じます。
 

過去最大のピンチ

いつもピンチな気が……。
 

最後に

好きな本を絞り込むのは至難の業でした。あれもこれもと次々浮かんできて収集つかなくなり、結局、自分の原点みたいな古い本ばかりになりました(映画も)。しかもフィクションのみ……。つくづく、好みの偏った人間だと再認識した次第です。Puntoさんではシェア棚をお借りしてるので、そこでもっと新しい本とか、ジャンルの違う本もご紹介していければと思います。もちろんスペイン語圏の本も!
 

今後の目標

もっとたくさんの本を訳せるようになりたい。スペイン語圏の本について情報発信もしていきたい。自分自身が訳すのではなくても、日本の本をスペイン語圏に紹介することに携わってみたい。
 

私の好きな本


夜のピクニック

恩田陸(著)
新潮社 

高校時代に所属していたワンダーフォーゲル部には、兵庫県の山間から京都府の海岸沿いまで夜通し歩く行事がありました。全校生徒が夜を徹して歩くという恩田陸さんのこの物語は、まさにそのときの記憶とリンクします。といってもわたしの場合は青春ドラマでもなんでもなくて……。夜間歩行の翌日は歩こうとするたびに床から垂直にナイフで突き刺されるような痛みが足に走り、思わず「人魚姫かっ!」と自分に突っ込みを入れたことを鮮明に覚えています。

ぼくのミステリな日常

若竹七海(著)
東京創元社

連作短編というものの面白さを教えてもらった、若竹七海さんのデビュー作。それからずーっと、新作が出るたびに(といっても文庫になるまで待ちますが)追っかけてます。

空飛ぶ馬

北村薫(著)
東京創元社

落語、謎解き、昔話などなど好きな要素が詰まっていて、一時期どっぷりはまりました。今でも<日常の謎>と銘打ってあるとつい手にとってしまうのは、この「円紫さんと私」シリーズのせいです。

ななつのこ

加納朋子(著)
東京創元社

これもわたしを<日常の謎>沼から出られなくしたシリーズのひとつ。加納朋子さんは「アリス」シリーズも超おススメです。

それからはスープのことばかり考えて暮らした

吉田篤弘(著)
中央公論新社

この本を読んでしばらくは、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』のことばかり考えて暮らしました。

黒後家蜘蛛の会

アイザック・アシモフ(著)
東京創元社

『ぼくのミステリな日常』のなかで出てきたのがきっかけで手にとった、わたしにとって初めてのアイザック・アシモフ。このシリーズが大好きすぎて、アシモフのことをずっとミステリ専門作家だと思い込んでいました。

夏への扉

ロバート・A・ハインライン(著)
早川書房

どうしたらこんな緻密な話が書けるんだろうと思うくらいよくできた小説です。2回目に読んでもまんまと驚愕しました。

ハンカチの上の花畑

安房直子(著)
あかね書房

いつかこの本をスペイン語にしたいというひそかな野望を抱いています。ネイティブの方orスペイン語に堪能な方(上野さん?!)、ご協力願えませんか?

雌犬

ピラール・キンタナ (著)・村岡直子(訳)
国書刊行会

拙訳書。コロンビアのジャングルという、想像もつかないような場所が舞台なのに、共感しまくりながら訳しました。主人公の苦悩が身につまされるというか……(個人の意見です)。ただし、犬好きの方はご注意ください。

ぼくを燃やす炎 & ぼくに流れる氷

マイク・ライトウッド (著)・村岡直子(訳)
サウザンブックス社

クラウドファンデングで多くの方のご支援をいただいて訳書を出版できた2冊です。『ぼくを燃やす炎』の初版が出たのは5年前、このたび新装版になって『ぼくに流れる氷』とともに一般発売中です!