2023

有限会社イスパニカ/本橋 祈さん

プロフィール


本橋 祈(有限会社イスパニカ

住んでいる地域:東京都杉並区
出身地:愛知県岡崎市
趣味:パデル、スパニッシュポップスを聞くこと
尊敬する人:両親

好きな食べ物:エビ
好きな映画:笑う故郷、スパイダーマン2、トゥルー・ロマンス、空気人形、靴に恋して
休日の過ごし方:まとまった時間がとれる日はスペイン語を勉強してます!
その他なんでも:中日ドラゴンズを応援しています!

活動紹介


始めた時期

イスパニカにかかわるようになったのは8年前

きっかけ

脱サラして転職でパートとして勤めはじめました

活動に対する思い

「つぶしてはならん!」という思いと「会社の前に自分を大事に」との間で常に揺れています

大変だと感じること

すべてを自分で決めなければいけないこと

過去最大のピンチ

信頼していた人に裏切られたとき

その他なんでも

教材を作るのが好きです。ナツメ社の『はじめてのスペイン語』シリーズをよろしくお願いいたします(宣伝)。

今後の目標

自分自身で「いい会社だ」と
思い続けられること

私の好きな本


嘘つきアーニャの真っ赤な真実
  

米原 万里(著)、長尾 敦子 (イラスト)
KADOKAWA 

ロシア語通訳者、米原万里さんのノンフィクション。社会人になってこの本を読み、少女時代の親友たちを探し出すという内容もスリリング極まりない一方で、再会した親友たちはみな言葉を忘れてしまっており、著者の「1年に1冊でも本を読んでいればロシア語を忘れなかったはずなのに」というセリフに衝撃を受けて、私はスペイン語の勉強を再開したのでした。

前置詞byの意味を知っているとは
何を知っていることなのか

平沢慎也(著)
くろしお出版(2019年) ¥4,620

最近、YouTubeの「ゆる言語学ラジオ」にゲスト出演していた言語学者、黒島規史先生がブログで紹介していたので読んでみた本。辞書でbyの項目がだいぶ記述が多いことはなんとなくイメージできると思いますが、この本を読んだら、もう、もう、圧倒されます。言語学って、面白い。

バスク修道女 日々の食卓

丸山久美(著)
グラフィック社(2021年) ¥2,970

レシピ本、スペイン料理についての本は数多くあれど、「これはすごい本だ」と心底感嘆したのはこの本だけかもしれません。決して写真の数が多いわけではなく、ページのほとんどは1色刷りでありながら、手にとるたびにその本のたたずまい、デザイン性の高さにもほれぼれします。

父ガルシア=マルケスの思い出

ロドリゴ・ガルシア(著)、旦敬介(訳)
中央公論新社(2021年) ¥2,200

恥ずかしながらガルシア=マルケスは読破できた試しがないのですが、この本は1ページ1ページ、本当に美しいと思いながら読みました。著者の撮った映画が私は好きで、それが裏切られることなく逆に強化されたのも嬉しかった。正しさとユーモアにあふれる愛が長い時間において続くことと、それが終わりを迎えることについての文章。

インディオの聖像

立花隆、佐々木芳郎(著)

分限春秋books(2022年) ¥2,970

中南米に関するルポということで読んでみたらめっぽう面白く、立花隆さんの本はほとんど読んだことがありませんでしたが、これだけ膨大な知識と情報を読みやすく面白く書ける人だったのか、そりゃあ影響力はすごかっただろう、と納得。伝えたいという執念と、それを実現するための技術について、思いを馳せました。

くろはおうさま

メネナ・コティン(著)、ロサナ・ファリア(絵)
宇野 和美(訳)
サウザンブックス社(2019年) ¥3,850

「スペイン語多読の会」の集まりでこの本の原著に出会い、その美しさに感銘を受けて、日本語版の出版のためにクラウドファンディングを行いました。私だけでなく、ものすごくたくさんの人の苦労と情熱が集まってできあがった本です。

きみがつくる きみがみつける
社会のトリセツ

稲葉 麻由美、高橋 ライチ、舟之川 聖子(著)
三恵社(2020年) ¥1,980

友人から、10代の若者に向けた書籍を作りたいからクラウドファンディングを手伝ってほしいと言われ、ひと夏、Campfireに火をくべ続けました。最初は自費出版のつもりだったのが、クラファンの盛り上がりを見つけてくれた三恵社さんのおかげで一般書籍として発売、流通させることができました。

レポート・論文をさらによくする
「書き直し」ガイド

佐渡島紗織、坂本麻裕子、大野真澄(編著)
大修館書店(2015年) ¥1,760

前の職場で、最後に企画をした単行本。当時、早稲田大学ライティングセンターの雰囲気と、統括する佐渡島紗織先生がとにかく素敵で惚れ込んでしまい、足繁く通って企画を成立させました。「私がいなかったらこの本は生まれなかった」と思えた、初めての仕事でした。

毎日のように手紙は来るけれど
あなた以外の人からである
枡野浩一全短歌集

枡野浩一 (著)
左右社(2022年) ¥2,530

今回紹介する中で、唯一、購入していない、手元に置く勇気が出ていない本。かつて私はこの人の書く文章が好きで好きで、生涯で唯一、このままでは私はストーカーになってしまうかもしれない、と思ったほど好きになった書き手の、最近になって刊行された歌集です。罪の意識をもつほどに好きだった人なので、私にはこの本を買う権利がないのではないかと思っているのです。